| Home |
初めは何の変哲のない扉だった
いつからだ
鍵が必要になったのは
知るはずもない
誰かが扉を叩く
耳を塞いで、拒絶
ボクノココロヲノゾカナイデ
気付けば孤独を望んで、のまれていた
闇に、漆黒に、自分の弱さに、
扉は鎖を纏い、誰も近寄らなくなった
疎ましかった音はもう聞こえない
僕の耳が腐れたか
それとも僕を呼ぶ音がなくなったか
やはり知るはずもない
2008.04.15 ▲
重苦しい首輪には慣れていた。
背中にはバーコード。
製造番号と、製造日。
そして賞味期限。
生まれたての僕は膝をついて突き上げられる。
だらしなく垂れ流していることに恥じらいを感じたりなどしない。
生まれながらに快感を、それだけを知っている。
理性なんてものは備えられていない。
『美味しくなくなる日』まで、吐き出せるだけ欲を吐いて。
『安全が保証されなくなる日』が来たらいままでとはまた異なる臭いを纏うのでしょう。
そうしてそのまま何事もなかったかの如く破棄されるのは目に見えているから。
運命という拘束。
バーコードが示す日付。
もう涙など、ないのだから。
せめて綺麗なまま壊してほしい。
最期のお願いです。
2008.04.10 ▲
記憶をたぐりよせたって答えは求めることのできない感情
何故なら知らない感情だから
何度も解き続けなければ解き方を忘れる
況してや公式を知らなければ解けない
こんな数式は今まで見たことがない
誰か教えてくれないか
誰かがポツリと言葉を漏らす
「 」、と。
そうか、これが「 」なのか
俺には持ち寄せていない感情
知らなかった感情
必要のなかったもの
だけどこれからは俺に纏わりつくもの
何故なら君に出会ってしまったからです。
2008.04.05 ▲
闇に呑み込まれて何処に居るのかさえ分からない
せめて貴方の亡骸に花を添えられたら良かったのに
誰が予想していただろうか
今だって信じている訳じゃない
嘘なんでしょう?
誰でもいい、ただ一言、嘘であることだけ教えてほしい
カレンダーに記された今日の日付を指差して
今日が何の日であるのかを
途絶えた無線と空っぽのコックピットが、嘘だったら良かったのに。
2008.04.01 ▲
| Home |



